案 い:ロイロノート・スクールを用いた「和歌 付け句」体験
〈目的〉
他の生徒が作った句をヒントに 自分の句を付ける学習を通じて、ことばのもつさまざまな意味に気づく。
併せて、近代短歌や俳句のルーツである和歌や連歌についての知識を得る。
〈準備〉
・学習の手順を示したプリントを、ロイロノート・スクールを用いて生徒に送る。
・和歌や連歌についての解説動画を、ロイロノート・スクールを用いて生徒に送る。
・ロイロノート・スクールに提出箱を作っておく。
〈手順〉
① 生徒が 解説動画を視聴し、知識を得る。(下記 参考。またGoogleフォーム等で理解度チェックを入れるとよいでしょう。)
百人一首2「和歌の修辞技法」
https://youtu.be/c2NTUvWtNV0
② 生徒が 各自、五・七・五(上の句)を詠み、カードに記入し、ロイロノート・スクールの提出箱に提出する。
(上の句を詠むにあたり 教員が「テーマ(例:春・恋など)」を示してもよいでしょう)
【①②で3日間くらい】
③ 教員が 生徒の提出してきた 五・七・五(上の句)をチェックし、シャッフルしてそれぞれ作成者以外の生徒に送る。
④ 生徒が 送られてきた 五・七・五(上の句)をヒントに 七・七(下の句)を付けて、和歌に仕上げ、カードに記入し、ロイロノート・スクールの提出箱に提出する。
【③④で3日間くらい】
⑤ 教員が 生徒の提出してきた五・七・五・七・七(和歌)をチェックし、作成者の2名の生徒と 直接 作成に関わっていない1名の生徒に送る。
* 各生徒は「自分が上の句を詠んだ和歌」「自分が下の句を付けた和歌」「自分は上の句にも下の句にも関わっていない和歌」の3首を目にすることになる。
⑥ 生徒が 教員から送られてきた3首の和歌を眺めて、意見カードを書く。意見カードの記入事項は下記のとおり(案です。ご自由にアレンジしてください)。
【⑤⑥で3日間くらい】
・自分が上の句を詠んだ和歌→付けられた下の句は自分の予想と比べてどうか?
・自分が下の句を詠んだ和歌→下の句で表現しようとしたことを具体的に説明すると?
・自分が関わっていない和歌→どのような情景・心情を表していると感じたか?
〈評価〉
① 上の句、下の句を理解し作業に取り組めたか
② 意見カードに自分の意見を書き込めたか
③ それぞれの提出物を〆切に間に合うよう提出できたか
〈備考〉下記のような学習活動もロイロノート・スクールを使えば簡単です!
① クラス全体で作品を共有する(ロイロノート・スクールには「回答共有する」という機能あり!)
例:クラス全体で作品を共有し、よい作品を選ぶ(カードで投票)。優秀作品に選ばれた和歌を詠んだ生徒(2名)が作成意図を発表する。
(互いの思いが 実はズレていたり? ギャップがある作品のほうが印象に残る?)
② 文字だけでなく写真を取り入れる(ロイロノート・スクールには「写真」の取り込み機能あり!)
例:上の句を詠む際に 各生徒が上の句のイメージに合う写真を選び、上の句のカードに添付する。
(下の句を付ける生徒にイメージが伝わりやすくなり、和歌として整いやすくなる? 逆に「ギャップ」感はなくなるかも?)
③ HRの要素を組み込む(まだ互いに顔も人となりもよくわかっていないクラスでも、ロイロノート・スクールが生徒同士の仲を取り持ちます!)
例:上の句を詠む際に 各生徒が自己紹介を上の句のカードに追加して書く。
(下の句を付ける生徒に何が伝わるでしょう? 実際に2人が顔を合わせた時の反応が楽しみですね?)